souxouquit’s blog

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キャメルは不死鳥のように蘇った

キャメルの来日公演は、1980年1月27日'I Can See Your House from Here World Tour in Japan'(リモート・ロマンス ジャパンツアー)に行ってる。今はなき新宿厚生年金会館だった。
当時のキャメルの印象とずいぶん違ったので、いい意味で裏切られたよ。


40年以上の音楽活動の中で、キャメルというバンドは常に進化を遂げてきたに違いない。というより、変貌を余儀なくされて、それでもしぶとく第一線で生き残った、という方が近いのだろうと想像する。

  1. ラティマー/バーデンス双頭期(73年1st〜78ブレスレス)
  2. テクノ/フュージョン他迷走期(79年リモートロマンス〜81年Nude)
  3. 実質ラティマーのソロ期(82年シングル・ファクター〜84年ステイショナリー・トラベラー、アンディ・ワードが脱退しオリジナルメンバーは遂にラティマーだけ)
  4. 活動停止〜骨髄線維症治療期(84年〜2007年、2002年にはPバーデンスも逝去、但しその間にDust And Dreams、Harbour of Tears、Rajazといったスタジオ版と何枚かのライブ盤をリリース)
  5. 音楽活動再開(2010年頃から)

そう考えると、何があってもドッコイ活動を続けていることだけでも素晴らしい、というものだ。


今回の来日メンバーのうち、80年の来日ツアーでもバンドに同行したコリン・ベイスは、ラティマーの長年の盟友である。器用な人でどんな曲でもこなすし、ボーカルも上手い。
鍵盤はピート・ジョーンズ。この人1980年生まれの36歳で、何と1歳の時に病気で全盲になっちゃったらしいのだが、この人も凄い。抜群のリズム感でパーカッシブにプレイされるオルガン、軽やかなシンセのソロ、何でもござれ。歌も上手い。ホント凄い。
ドラマーはと言うと、直球ストレートなハードロック野郎だった。彼のヘビーなドラミングにバンドが乗せられてドライブしまくり、レディ・ファンタジーなど全く別の曲になってしまった。


これはもはや俺の知っていた愛すべきキャメルではない。
湿度の高いキーボードで叙情的要素を担っていたピーター・バーデンスは、もうとっくに鬼籍に入ってしまった。
もう一人のアンディ(軽快なフュージョンを支えた超絶テクニカルドラマー)も、薬物やアルコールの依存が酷くバンドを去って久しい。


しかし、だ。
何度でも言うが、音楽活動を続けていることだけでいいではないか。
わざわざ日本のファンに音を届けてくれたということだけで、素晴らしいではないか。
難病を克服したラティマーとキャメルに、乾杯しようではないか。


名曲Iceで図らずも涙ぐんでしまった感動を、俺は決して忘れない。

Andrew Latimer - Guitars, Vocals
Colin Bass - Bass
Denis Clement - Drums
Peter Jones - Keyboards