souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

上顎腫瘍あるいは上顎嚢胞

そもそもの始まりは、昨年5月初旬。上唇の奥の方がパンパンに腫れてきて、歯茎の上から押すと痛みがあったんだ。
で、連休明けに最初に訪れたのが、会社(当時・笑)の近傍の結構立派な歯医者。
見立ては「なぁに、歯周病が進行している様なので先づは歯石を取って歯と歯茎の周りを清潔にしましょう、噛み合わせも良くないので、そのうちマウスピースも作りましょうね」だと。
それに付き合って6月まで通ったが、症状は一向に良くならず、院長と話しても同じことの繰り返しなので、こりゃダメだと決心したのが6月末。
で、夏休み期で時間もとれるし、知り合いのTさん(高校の先輩の歯医者さん)にセカンド・オピニョンを仰いだのだった。


T先輩の見立ては「うわぁ、腫れちゃってるねぇ。先づは膿を取って、それから先のこと考えようか」と至極真っ当なご判断。
ということで、初診日に早速切開。1週間後の再診時には「もしかしたら歯の奥から切開して根本的に治療した方がいいかもしれない。そうなったらここでは対応できないから、(出身の)医科歯科大学附属病院に紹介状を書いてあげるので、よく診てもらいなさい」と言ってくれた。
Tさんにはたった2回しか診てもらわなかったけど、これ以上ない的確かつスピーディな処置とアドバイスをいただいたのだった。


余談になるが、街に溢れる供給過剰なほとんどの歯医者は、顧客(患者)の客単価を何とか上げようと血道をあげていて、顧客の真の欲求に応えようとなどしない。かくして従順でロイヤリティが高く変化を嫌う日本人は囲い込まれ、結果的に時間と費用を浪費することになる。
おい聞いているか、オペラシティ歯科。
ま、患者側ももっと賢くならなきゃいけないということだな。


という訳で、医科歯科大学の初診は7月21日。ちなみにかかったのは歯科でなく口腔外科。
レントゲン、CTスキャン等の検査を経た見立ては「上顎腫瘍」。医科歯科でもその後の展開は速かった。翌週29日には生体検査のための抜歯。しかも3本同時。しかも抜きっぱなし。嚢胞の内圧を下げるためだ。
こうして下りた診断は「悪性腫瘍ではない、おそらく嚢胞だと思われるがもしかしたら(良性)腫瘍かもしれない」という曖昧なもの。要は、たまたま検体に腫瘍組織が見当たらなかっただけで腫瘍の可能性は否定できない、組織を全部取ってみなければ正確には判らない、ということのようだ。
その嚢胞の困ったことには、骨と歯の根っこを溶かしてしまっているのだった。レントゲンやらCTスキャナーの映像では、歯茎の奥のある範囲に全く骨がない。素人が見てもハッキリとその異常が分かる。
こうして立てられた治療方針は「しばらくこのままで(悪い)組織が収縮するのを期待し、3〜6ヶ月後に全摘出の外科手術しましょう」というものだった。どうも嚢胞の内圧を下げると、僅かながらも腫瘍の収縮が期待できるらしい。
ということで、7月末の抜歯以来、週に一度はガーゼを替えるために医科歯科に通い、そのうちそれも面倒になったので紹介状を書いてもらって近くの口腔外科に通い、そのうち歯石取りだの、神経が死んでしまった歯の治療だのを施し、施術の日取りを図っていた、ということである。


時間のたっぷりある身なので「いつでもオペおっけい」の状況ではあったが、逆に言うと忙しくなる前にサッサと治したい気持ちもあり、そうならば松の内に済ましてしまおうと考え、この時期にしたんだ。


前月中旬に検査した術前の数値なんか年末年始の暴飲暴食で吹き飛んじまったぜあっはっは、などと余計なことを考えながら入院手続きを済ませ、病室に収まったのは10am前。
それからは、病室付きの看護婦、オペ室の看護婦、口腔外科の先生(3人)、麻酔科の先生などなど、名前を覚えきれない方々の来訪を受けた。
モロモロの手順を踏んで用意万端、あとはゆっくり寝て風邪っぽい体調を気合いで治し、明日のオペに臨むだけ、なはずであった。


続く。