souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

キリンチャレンジ 日本 1-0 キプロス

去る5/12。ブラジル大会に臨む代表選手23人が発表された。
23人を決めることは極端に言うと残りの何十何百の可能性を捨てる、ということに他ならない。
憲剛の件もあった(俺の気持ちはこの記事に近い)し、言い出せばキリがないのだが、そういった個人的思い入れのような細々したことを差し引いても、今回のこのメンバーは過去4回のどのW杯よりも、ワクワク感に溢れている。


ザッケローニはまず、「高さ」を捨てた。それは即ち、ポゼッションを基本として攻める、ということである。そして、ボランチを1枚削ってでも、攻めのオプションをできるだけ多く選択した。
これは、本気でベスト8ないしそれ以上を狙っているということだ。無論、その企てが無謀に過ぎれば勝負の女神からあなたは3敗ですと宣告されるリスクを大きく孕んでいることは承知の上で。
こんなハッキリした人選は、前代未聞じゃないか。寧ろ清々しいではないか。
このメンバーは、最後の最後までコンディション等でも競争しつつチームを強化できる可能性を大いに感じさせる。


前置きが長くなったが、さて、今日の試合である。

フィジカルを相当ハードに追い込んだと伝えられた、指宿合宿の後だ。選手のコンディションは、最悪に近いのだろう。つまり、キプロスを仮想ギリシャとするならば、

  • 初戦でギリシャはコロンビアにまさかの勝利
  • 対して日本はコートジボアールに大苦戦の末負け、しかもヘトヘトぼろぼろ
  • そんな中で、引き分け狙いで籠城する第二戦のギリシャの守りをどうコジ開けて勝ち点3を奪取するか

この日のテストマッチは、そういう状況を想定したシミュレーションと考えれば、とても貴重な「場」であろう。


蛍、いいじゃん。
森重、全く問題ない。
怪我で出遅れている主力級のバックアッパーの目処は、完全にたった感じだ。
得点したウッチーも含め長谷部や吉田麻也も、45分間はキッチリと走れることを確認できた。彼らに課された課題は、これからコンディションを上げ、ピークを本番に合わせるだけである。


一方、深刻に駄目だったのは、本田と柿谷。本番までに調子は戻るんかいな。
でもいいよ、別に。大久保嘉人も清武も居るじゃん。
今日使わなかった大迫も計算できる選手だしさ。


攻めに関して。
前半は、香川が孤軍奮闘。球が本田に納まらない(柿谷は裏へ抜けるタイプなのでクサビ受け役は難しい)から、攻めが連動しない。左サイドで長友と香川が仕掛けてどうにか打開という感じ。
後半。大久保嘉人が出てからは、キプロスの守りが目に見えて綻び始める。ミドルを打ち、DFラインを下げさせ、下がったら今度はバイタルに降りて球を捌く。こんなクレバーな選手だったっけな。彼にボランチから縦パスがどんどん通るようになったら、もっと凄みを増すだろう。
長谷部もセントラルミッドフィールドから攻め全体のリズムを「前のめり」にさせていた。明らかに日本の前線が活性化し、結果、本田が前を向いて球を捌ける機会が格段に増した。


TVで観てたら物足りなく感じたかも知れないが、現場に居ると、「守りを固めるギリシャ相手に勝ち切るシミュレーション」としては全く危なげない試合運びで、正直ずいぶん安心した。後半はやられる感じなかったもんさ(一本だけ危ない右からの崩しにあったけど)。
思えば4年前は、韓国に完敗し顔面蒼白の岡田監督の「開き直り」に賭けざるを得なかった訳である。それに比べれば、何倍もマシだ。


フロリダでの二次合宿では、どんどんコンディション上げてくれよ。このチームは「走れなくなったら終わり」なんだから。


という訳で、無事に離婚2周年を迎えることができた。
サッカーも人生も、攻めが大事だよ。うん。