souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

GRAVITY

★★★★★ 最高傑作 これぞ映画!
登場人物は、2人。のっけから説明もなくスペース=宇宙に放り出される。とてつもない映像体験をしてしまった。
素晴らしい。最高の1本だ。
絶対大きなスクリーンで観るべき。できれば3Dで。
SF映画の系譜で語るなら、2013年宇宙の旅(笑)。てか、2001年ソラリスを足して2倍したような映画。ますます意味不明だな。
サスペンスフルな要素だけでなく、元になるメッセージが力強いため、単なるエンタテインメントに留まらない深さを湛えている。
シンプルで切れのいい91分間の映像体験の後、観た者は生きることに前向きになっちゃうのである。


際立つのは、全編に貫かれる圧倒的なリアリティ。
息する度に曇るヘルメットと息遣いだけの音効。そこから湧き上がってくる寂寞感。この、冷たく生命活動を拒否するスペースがリアルに描かれていればこそ際立つ、博士の孤独。
GRAVITY=絶体絶命の状況を、たった一人でどう乗り越えるのか。


GRAVITY=重力加速度。
重さ。人生の重さ。
生きることは不自由なことだが、不自由さを背負って、それでも生き抜いていく。揺るぎなくそう決意する者だけに許される、本当の意味の自由。
そう。不自由なことは素晴らしい。


荒涼のスペースに浮かぶ命の揺りかご、ISSのポッドの中で生まれ変わった博士。(羊水に浮かぶ胎児のメタファー。)そこからまっしぐら「生」へ向かって 突き進む生存本能の塊のような博士の意思に、観る者は共感するのだ。SF映画の枠を超えた普遍的なメッセージが、この映画をヒットさせ、語らせているに違い ない。


しかし、「ゼロ」つけちゃった邦題は台無し。これをまさに「蛇足」と言うのだ。
あ、このことも蛇足か。