souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

SXSW2013 参加雑感

クリエイティビティの土壌となるような「熱気」と「混乱」に溢れたお祭り。個別イベントが同時並行で進行するため、全容把握は到底不可能。一種、学園祭的とでも言うべきゆるくカジュアルな雰囲気。セレンディピティに従い気になったことがらを現地でどんどん調べる姿勢が大切だが、何れにせよ、2日では体験・租借ともに限界あり。
見学者は、20〜30代の若者が圧倒的。全員がスマホタブレットを持ち、大半はApple製(印象としては80〜90%ぐらい)。
会場は、コンベンション・センターを中心に、ダウンタウンの周辺ホテルのボールルーム等。そのため、街が丸ごとイベント会場。


インタラクティブ、フィルム、ミュージック3部門のオフィシャル・イベントの総数は5,000以上。種類もいろいろ。

  • Tradeshow(展示セクション、1,500以上のブースで企業が各々をPR、エリアの一角は国別対抗)
  • Meet Up(テーマや肩書き別に、ある分野に興味のある人が1室に集まって、名刺交換して語り合う)
  • Mentors Session(1人数分ずつ、自分のキャリアやスキルについて、経験豊富なメンターに1対1で相談できる)
  • BookReading(著者が自書の内容をプレゼンする)
  • Book Signing(会場内で販売している本に著者がサインする)
  • Interactive Accelerator(アプリ、サービス、ツール等をスタートアップ48社がプレゼンし審査員がジャッジする、賞金あり)
  • Party(IT企業がスポンサーとなって無料で飲食できるものから、Awards受賞者向けまで様々、タコスパーティやらBBQパーティやら)
  • Sessions(単独/対談/パネル等数百、内容も多岐、3Dプリンタ等注目テクノロジー/マーケティング手法/プログラミングのTIPs/起業の心得/IT業界の転職方法等、ともかくカオティックなほど種々雑多、観客からの質問は、その場のツイートから面白そうなものを裏方が吟味・抽出し、スピーカーに伝えられる形式で進む)

などなど。


特に注目を集めたセッションは、何と言っても、SpaceXのイーロン・ムスクのキーノート・スピーチだろう。インタビュアーはクリス・アンダーソン、詳細は別途レポートする。
他は、アル・ゴア(元副大統領)、ティム・バーナーズ=リー(WEBの発明者)、ピーター・ティエル(フェースブック投資者)等。


日本からの参加者は、見学者で言うと日本人は1%も居ない印象だが、セッション他に積極的参加が次第に目立ってきた。
セッションでは、真鍋大度(メディアアーティスト)+菅野薫(電通)のCreative Collaboration Using an Open Source Modelや、伊藤博之(クリプトン・フューチャー)のMiku(初音ミク):The Open-Source Girl Who Conquered the World
など。
Tradeshowでは、10社ほど(テレパシー社Factory.orgSync Music Japan電通の社内プロジェクト等)が出展。
Interactive Awardsでは、Personal部門でファイナリスト5プロダクトのひとつにnubotスマホを活用したビデオチャット人形、もともと社内の遠距離打合せ用に開発したものだが、現在は一般のユーザ向けに予約販売中)が選ばれるなど、プレゼンスが向上。


インタラクティブアワードの「デジタルトレンド特別賞(Breakout Digital Trend)」。今年の受賞者はLeap Motion
これは空中の動きを精密に捉える、3Dモーション・キャプチャ・デバイス
USBメモリよりも一回り大きいくらいのサイズのLeap Motion機器をパソコンに接続すると、空中で指先を動かすだけで自由自在に、ポインタの移動、Webブラウザのコントロール、地図の拡縮、筆による細やかな線の描写、ゲームのキャラクターや乗り物等の制御等の操作が可能。
コントロール空間はLeap Motionの上空の2.5立方メートル。価格は69.99ドルと超安価。1/100ミリ単位の動きが認識可能。両手と10本の指をそれぞれ独立に同時に認識。指だけでなくペンなどのオブジェクトも精密に捉えることができる。
このデバイスは衝撃的だ。ウェアラブルなI/Oデバイスの進化は、よりリアルで臨場感あふれる体験と、ディジタルデバイドの圧倒的な引き下げに大きく貢献する。五感の拡張現実とも言うべき「マイノリティ・リポート」の世界の実現も、遠くはない。
また、ウェアラブル・デバイスによるあらゆる細かい日常行動のログ化が進むと膨大なビッグデータが蓄積されるが、クラウドソーシングの動きも相まって、更に情報の統合/加工/整理が加速されることだろう。


目立ったトレンドを(無理にでも)抽出すると:

  クラウドによってアグリゲーションが加速、今後はサービス差別化の必須条件

  Googleの“しゃべる靴”のコンセプトモデル、 Leap Motion、テレパシー等

  • リアルなもののオンライン化

  O2Oのeコマース、3Dプリンタやメイカーズ・ムーブメントの台頭、等


【速報】SXSWインタラクティブ2013の概要(数字編):
日程:3/8金〜 3/12火
参加者:25,000人
#SXSWというハッシュタグを含む週間ツイート数: 31.5万
(そのうち、モバイルからのアクセスの内訳で言うと、iOSバイスが74%(60%がiPhone、14%がiPad)と圧倒的)
ロケーション関連では、Foursquareのチェックイン総数はSXSWだけで260万/日(普段は200万/日程度)