souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

ブーツィー・コリンズ!

俺はインタラクティブに来ているのに(それにミュージックは未だ開幕すらしていない)のに、ブーツィーのギグが観られるなんて。どうにかしてるぜ、オースチン



俺は、スタートアップの表彰プログラムをSXSWのイベントから探したんだ。会場は、コンベンションセンターから10分ぐらい歩いた、街外れにあるホールだ。
ACLというそのホールの正式な名称は、その名もAustin City Limits。
中に入ると、ロビーや廊下には、ストーンズ、ジャニス、ジョン、クラプトン、ジムモリソン、フー、ジミヘンなんかのモノクロの写真が整然と掲げられていて、その飾り気のなさがちょっとグッとくるんだよ。あ、ここはロックの殿堂なんだなって。ハードロックカフェをちょっとだけキレイにした感じ、とでも言おうか。

で、肝心のギグなんだけど、一応インタラクティブなんで、テキサス州スタートアップ協会、全米スタートアップ協会、オースチン市商工会議所あたりのお偉いさんが出てきて話をしたり、最優秀スタートアップを選んだり、ひとわたり固い式典が進行しているんだけど、その横で、何かキャンバスにペインティングしているヒッピーなお姉ぇさん居るし、ステージの進行もちょっと異常というか、ありえない感じなんだね、最初から。
そうこうするうちにバンドによるエンターテイメントの時間になって、また、出てくる前座のローカル(と思われる)バンドが、すごく達者なんだよ。
アコースティックの弾き語りのDマシューズみたいな渋い声のお兄ちゃんは、足元でディジタルエコー効かせてギターからコーラスまで重ねて、自分の世界作ってたし(ほら、ジャコパスが演ってたみたいにさ)。

次のファンクバンドは、ラッパ隊3人と女性コーラス2人にもちろんオルガンとパーカッションまで加えて、厚みのある音でグルーブだしてたし。すごい、とても嬉しい、誤算だった。

最後に登場したブーツィーは、もう圧巻。陳腐な言い方だけどさ。
オープニングのCGの映像を使ったSEから、一気に世界に惹きこんでしまった。

野太くかつ甘い歌声も潜在だ。1.5h。途中のお着替え2回。電飾の星型ベースはお約束。最後は観客席にダイブして大盛り上がり。手抜きは一切なし。これを圧巻と言わずして何と言おうか。
俺を含め、せいぜい200人程度の観客は、誰も入場料を払っていない。スタートアップの連中は、それに加え、飲食まるで無料だ。
裏でいくらギャラをもらっているのか知らないが、若者を祝福するお祭りに、こうして大御所がキッチリ仕事をする。この国のエンタメ業界の、ちゃんとしてさ加減と言うか、音楽の半端ない染み込み方に、ちょっと眩暈がした。未だに特殊な人たちが仕切っている日本の芸能界は、根本的に、何か腐ってるな。こなれていない、というか、借り物、というか。
嘘だと思ったら、オースチンに、そしてニューオーリンズに行ってみるがいいさ。嫌でも日本のマヤカシな状況を痛感するだろうから。


ACLを出たのは11:30pm過ぎ。次に向かったのは、Pete’s Dueling Piano Bar
何がデュエリングなんだと思ったら、何とグランドピアノが2台向かい合って置かれていて、まるで対決するみたいに2人のピアニストがロックンロールしているんだ。
ピアノの上にはチップと共に置かれたリクエストカードが列を成して置かれていて(まるでラーメン屋のカウンターのようだ)、当然お客も大合唱。何だか門外漢のこっちまで楽しくて叫びたくなる感じだ。

このまま腹ペコじゃ眠れないから、何か食わなきゃ。
1amともなるとマトモな飯屋は一軒も開いていなくて、ちょっといい雰囲気のバーは激混みだし、仕方がないので直ぐ入れそうな店を探したんだけど、Casino el Caminoという怪しい蛇メタバーだけだ。
バーカウンターの中には、タトゥーとピアスだらけのお兄さんお姉さんしかいない。見回すと、客も含めて彫りモノしていないのは、俺ぐらいだ。
夕方から降り出した雨足は激しさを増すし、ここは恐怖の館か。きっとキッチンの奥では、フランケンシュタインが今まさに命を吹き込まれている頃だろうよ。時折稲妻も光ってるし。あはは。


という訳でオースチンの夜は更けていくのであった。
ホテルに帰ったのは2amを回った頃。いくら3amまでシャトルバスが回遊しているからって、よい子は決して真似してはいけません。


もう一度言おう。
どうにかしてるぜ、オースチン