souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

変わったもの、変わらないもの

あれから俺は、3回引越し、レーシックの手術を受けたおかげで老眼が一気に進み、離婚し、煙草を止めた。
でも、この、のどかなスタンフォードキャンパスの雰囲気は、少しも変わらない。
あれから俺は、職場を4回変わった。
でも、RMとの友情は、少しも変わらない。俺がもう50の大台に乗っちまったぜと言うと、あと2ヶ月で73歳になる彼は、「俺より歳食ったな」と笑う。


RMと最初に出会ったのは、2004年のことだった。
他のチームがやっていた調査・コンサルティングの委託先が、彼の会社だった。どういうわけか俺のチームは、その業務を引き継ぐことになったのだけど(多分、こんな荒唐無稽な仕事はsouxouquitにはピッタリだと、誰かが判断したんだろう)正直、最初は胡散臭くてさ。後から聞いたら、そのときの俺は眼光鋭くRMに噛み付かんばかりだったそうだ。
おかげでRMは一発で俺のことを信用してくれ、俺もシリコンバレーの伝説のマーケッターRMに心酔していった。
それから、彼らとの共同プロジェクトは順調に進んでいったのだけれど、さあこれからトライアルだというタイミングで左遷させられたのが、2007年4月だった。
その後当該プロジェクトは迷走し、半年にわたる大規模な外科手術の甲斐なく、結局失敗に終わったのだ。
RMとは、だから、それ以来の再会である。


半年前に着任したのが、13個目の職場だ。20数年の勤めの中で、計画、保全、資材、システム開発、人事、国際などあらゆる分野の仕事に従事したが、思えばあの頃に初めて触れたサービス開発の仕事が、自分のライフワークになっている。まさに「天命を知った」思いだ。
しかし、40代は必死だった。当時もそう。ちょっと一所懸命すぎた。今は本当にリラックスして仕事ができている。これは、ものすごく変わったことだ。


ホテルまで送るドライブの間、RMは、「俺は50代の10年間が一番楽しかったぜ」なんて言うんだ。
もう、この時点でウルウル来てしまった。


別れ際。
RMは「お前が困ったことがあったら、どんなことでも連絡しろ。会社間の契約なんかどうでもいいから」って言うんだ。


俺はホテルの部屋に入るなり、泣いた。
本当に、声をあげて、涙を流して、5分ぐらいベッドに突っ伏してた。


気を取り直して? 近くの中華を食いに言った。ここもRMが「何だsouxouquit未だ行ってなかったのか絶対旨いぞ」と薦めてくれた店だ。小籠包も餃子も炒飯も、確かにとてもマトモに旨かった。何より驚いたのが、帰りにくれたフォーチュンクッキーを開けてみた時だった。

Your most memorable dream will come true.

何だよ。また泣けてきたじゃねぇか。


俺はやっぱり、メンローパークの田舎まで彼に会いに行って、本当に良かった。