souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

ある駐在員のコトバ

今は異常な「ゴールドラッシュ」状態。話題先行、中身これからといった感じで、現地を視察したほとんどの人が時期尚早と判断して引き上げている。日経の書いていることに踊らされることはない。
まず法令が定まっていない。通信法、投資法、貿易法の整備が何より先。「輸入権」を独占的に付与された政府や軍の身内が、商売そっちのけで「輸入権」の切り売りで私腹を肥やしている。そんなの本末転倒。汚職だの賄賂だのを厳しく規制し「軍」色を排除しなければ、この国の将来はない。
それに電力の安定供給が前提。(午前の2hの打合せで3回、午後の1hの打合せで1回、それぞれ停電が起きた。)通信もマトモとは言えない。専用線にべらぼうなコストがかかっている。
ティラワに経済特区を作る。工業団地の整備も進んでいる。G2G(政府間)でMOUを近々結ぶのではないか。また、Greater Yangonというヤンゴン管区の経済特区構想もある。これはJICA主導で進めているらしい。
この国の人は案外冷静。先日、国内の民族対立問題をそっちのけでアウンサンスーチー女史が欧州外遊した際も、非難の声が挙がった。
今は、日系企業が進出してこれないぐらいに土地バブル。ヤンゴンのあるホテルは1年でUSD70/日がUSD220/日まで跳ね上がった。尋常でない。サービスアパートもUSD4,000/月程度。無茶苦茶だ。
来年以降はビッグイベントが目白押し。来年のSEA Game(東南アジアのオリンピック)と、再来年のASEAN会議の開催。SEA Gameは、20種目をネピドーで、10種目をヤンゴンで、他にヨット等を他地域で行う。ASEANは、年間300程の会議のうち200程度をネピドーで、残りをヤンゴン他で行う予定。
新首都ネピドーは、凄い。広大な森を切り開いて作ったので、土地は十分にある。片側10車線の道路で政府の建物を結んでいるが、イザというときの軍用機の滑走路としても使うから、ということらしい。国会議事堂なんか、ベルサイユ宮殿の如し。ホテルはコテージタイプを急ぎ14程建設中。ネピドーとヤンゴンを結ぶ高速道路は、名ばかりで、仕切りがなく夜は真っ暗なので、死亡事故が多発している。



この国の人間は、中国と中国人が大嫌いだ。これまで、軍の支配下にあって日本や欧米が手を出せない国情だったので、その隙に(何故か)中国が勝手に投資してきただけ。例えば中国は、水力発電のダムを建設しても供給電力のほとんどを自国へ持っていってしまい、ミャンマーにとっては「土地貸し」しただけ、という状況だ。
寧ろ警戒すべきは、アメリカの動き。昨年末、ヒラリー・クリントンミャンマーを訪れた際に随行していたのは、ずらっとビジネスマンだった。コカコーラや繊維業界が特に最近活発にビジネスの種まきをしている様子。
英国から独立する際に公的に援助したり、その後の私企業の支援等で、この国の人たちは、すっかり日本のファンだ。どうだろう、走っている車の95%は日本の中古車なんじゃないだろうか。真面目で人当たりのいいところも、日本人にはとても親しみやすい。こんなに日本や日本人にとって入り込みやすい国は、もうこの国をおいて残っていないのではないだろうか。
この国の貧富の差というか、顕在的2極化はここ1年で顕著。GDPの比較で言えば、ヤンゴンはUSD1,900に対しその他はUSD800。地方へ行くと、USD50/月の生活水準。電気も水道もなし、掘っ立て小屋に大家族が肩を寄せ合って生きている。人口の10%(600万人)がヤンゴンに集中し、第2の都市マンダレーに400万人。残りは地方に分散している。



おまけ。その名も「ミャンマー」ビール。
こう言ってしまっては身も蓋もないが、いくらビルマから改名して嬉しいからって、決して美味そうなネーミングではないな。だって「にっぽん」ってビール、飲む気になる?