souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

日本1-2アメリカ

勝てば史上初の五輪3連覇の米国。勝てば史上初のW杯五輪連続優勝のなでしこ。2011W杯決勝と同カード。この2チームの今年の対戦成績は1勝1敗1分。米スンドハーゲ監督も佐々木さんも、五輪での指揮は最多の12試合目。そして8万余の観客*1を集めた聖地ウェンブリー。
完璧にそろった舞台で行われた決勝は、結果こそ2点先行した米国が逃げ切ったカタチではあったが、どっちに転んでもおかしくない拮抗した好ゲームだった。


なでしこは、今大会随一のオフェンスと言っていいんじゃないか。DFからゴール前までパスを繋ぐ、魅惑の中盤も戻ってきた感じだし、アタッカーは積極的な姿勢で数多くのシュートチャンスを作ったし。 レバたら言っても仕方ないが、バーを叩いた大儀見や宮間のシュートが入っていたら、レフェリーがエリア内のハンドを採っていたら、勝機は十分にあった。大野や岩渕のシュートも、もの凄く惜しかった。澤も、ワンバクに対する鬼気迫るディフェンス、小気味いいゴール前への飛び出し。流石バロンドール。ともかくダレることが殆どない、なでしこのスピィーディーで溌剌とした動きが素晴らしかった。


方やライバル米国も、実に米国らしかった。
1点目の、一瞬の隙を見逃さないモーガンの鋭いセンタリングや、2点目の、あの位置からあそこにあの強さで撃ってしまうロイドのフィジカル。衰えたと言われながら、ここぞのワンバクの飛び出しやヘディングシュート。乗りのりで止めまくったソロ。
個の強さを発揮してディフェンディングチャンピオンのプライドを見せ付けた。


この2チーム。素晴らしかったのは、お互いの手の内を知り尽くしている筈なのに、相手の長所を消すのでなく自分たちのサッカーをピッチで主張する「オープンな展開」を選択したということだ。これが真のフェアネスということだろう。
両者が現在持てる力を振り絞って最大限のパフォーマンスをしたが故の清々しさが、負けた悔しさを凌駕した。日本をここまで強くしてくれた米国をリスペクトしているという佐々木監督の発言は、本当にそのとおりなんだなぁ、と納得してしまう。
この両雄の時代がしばらく続きそうな気がする。
つまり、日米の2強がアタマひとつ抜けていて、カナダ、ブラジル、フランス、スウェーデン、ドイツあたりがその次に続く。そんな感じ。


さて、次回2015カナダW杯の連覇、2016リオ五輪での雪辱、未来のなでしこたちには、やるべきことがまだまだ沢山ある。
新キャプテンの宮間や、若いながら大きな経験を積み上げた、熊谷や阪口の未来は明るい。田中明日菜や岩渕の悔し涙は、大きな糧となるだろう(佐々木監督の粋な采配に、本当に脱帽だ)。今夏日本で開催されるU-20W杯世代のフレッシュなメンバーがそこに加わって、たとえ澤という絶対的存在を欠いても、また魅力的なチームを作れるに違いない。


ますます将来が楽しみになった五輪の戦いであった。
佐々木監督はホントに辞めちゃうのかなぁ。
何れにせよ、素晴らしい決勝戦を見せてくれたなでしこと佐々木さんに、大きな拍手を贈りたい。

*1:五輪の女子では最多記録だったらしい