souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

テクノロジーの行方

出張続きで訃報に接するのが遅れた俺は、遅まきながら考えている。
学生時代に初めて接した、マッキントッシュの衝撃。それ以来「人間に近づいてくる」テクノロジーの使い方に、ワクワクしっぱなしだった。その人が亡くなった、ということなのだ。


スタンフォード講演で有名になったStay Hungry. Stay Foolish.の言葉は、もちろん彼のオリジナルではない。その時点で気がつかなきゃいけなかったんだが、彼は偉大なエヴァンジェリストだったのではないか、と今更ながらにして思う。それは、癌宣告から蘇った彼が獲得したであろう死生観からも、容易に想像できる。大きな流れの中に居る存在は極く小さく儚いことを、彼はよく理解していた。誰が発明するか、最初に声を発するかということなんかに拘泥するよりずっと強い信念を、この人は持っていたんじゃないだろうか。
ここで高城氏が書いているとおり、絶対に「元アップルのCEO」などという偏狭なラベルを彼に貼ることで、彼を貶めても、また彼のメッセージをミスリードしてもならない。せめて、米TV局が紹介したみたいに「われわれ世代のエジソンともウォルトディズニーとも言うべき偉大な夢想家スティーブが亡くなりました」ってことだろうよ。


残された俺たちに課せられたのは、コンピュータが、否、テクノロジーが何処へ向かうのか、向かうべきなのかを、彼に頼らず一人一人が考えていかなきゃならない、ということだ。


【不謹慎ながら】
先日アップルから発表されたiPhone 4S
何故“iPhone 5”ではなかったのか。ファンの間では「これはフォー・スティーブってことだよ」という噂が流れているらしい。
そんなことが、不謹慎には思えず、クスッと笑えてしまう。そういう精神でさえも、俺たちはスティーブから貰った気がするんだ。