souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

本吉屋

柳川筑後川矢部川の最下流に位置し、古くから鰻をはじめとする魚介類の宝庫として賑った。最近でこそ流石に天然ものは僅かで鹿児島/宮崎等からの養殖モノが主流だが、市内で消費されるウナギは未だに120万匹/年というから驚きである。掘割の傍らには“うなぎ供養碑”まである。マジで。


とりわけ、元和元年以来300余年、初代秘伝のタレと料理技術を忠実に継承してきたと謳う老舗本吉屋は、緑に囲まれ、茅葺屋根をいただく情緒たっぷりの店構え。駐車しているクルマのナンバーで、人気が知れる。鹿児島、宮崎、熊本。それに山口も居たかな。1h以上待って通された座敷で、ゆったりと鰻を喰らう。
実に極上の昼飯である。


鰻を“せいろ蒸し”で頂くのが柳川流である。何でも柳川の城主が「冷えた鰻重を暖めなおす方法として始めた」ということだが、ま、この際旨いのでそんな能書きはどうでもいい。
背開きで蒸さずに深めに焼いた蒲焼きと、タレを混ぜ込んだご飯を蒸篭で一緒に蒸す。鰻の旨味が染みこんだ、絶品の風味である。錦糸玉子が眼にも鮮やかだ。


実は骨せんべいも、白焼きも、堪能してしまった。
関東の蒸し鰻ももちろん好きだし、名古屋のひつまぶしにもポイント加点したいが、ここの鰻はまた素晴らしかった。今まで喰った鰻の中で、確実に3本の指に入る。
川下りの情緒と共に、忘れられない思い出となった。