souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

ベックは、天才だった。

前にも書いたとおり、何回かお顔を拝んではいる。

都合4度目の生ベック謁見である。


結論から言おう。
今回ほど彼の才能を目の当たりにし、言葉を失うほど打ちのめされた生体験は、なかった。


彼は天才だ(当り前か)。
天才は、時として、というか大抵は気紛れである。これも当り前か。
時折見せる本気(と書いてマジと読む)が、ま、普通だったら長続きしない。いい加減、と言えば言い過ぎだが、要は「迸る煌めき」みたいなモノが次の瞬間には消えてしまう。天才には持久力を求めるもんではない。そういう声が聞こえてきそうだ。
ところがところが。
今回のベックは違っていた。明らかに違っていた。
静かな「聴かせる」曲とロッキィなジャジィなファンキィな曲が交互に並んだ完璧な選曲の中で、ベックは最後まで飽きさせずに、20曲100分を突っ走った。
恐るべき65歳。
リラックスした中にも、凛とした緊張感漲るステージ。
本気になった天才の凄味が、凝縮されていた。


確かに前回(去年)の埼玉でも“A Day in the Life”には卒倒するほど感動したさ。
しかしそれを遥かに凌駕する出来。
若しかしたら、クラプトンとの共演で何か感じるところがあったのかもしれない。


いや。
若しかしたら、意欲的な新譜の制作の過程で、インスピレーションがあったのかも知れない。
無駄な音の一切ない、この上なく美しい世界。「ソロアーティスト」ベックはギターで歌っていた。
こんなもの言いは陳腐だが仕方ない。
そのとおりなのだから。


誰も寝てはならぬ」では、本当にナミダが出た。
人間、本当に美しいモノの前では、自然と涙が出てきてしまうものなんだと、妙なところで納得してしまった。


セットリスト
2010年4月13日 東京国際フォーラム・ホールA
メンバー:Jeff Beck(g), Narada Michael Walden(ds), Rhonda Smith(b), Jason Rebello(key)

  • Eternity's Breath
  • Stratus
  • Led Boots
  • Corpus Christi Carol
  • Hammerhead
  • Mna Na Eireann (Women of Ireland)
  • bass solo
  • People Get Ready
  • Brush With the Blues
  • Big Block
  • Never Alone
  • Somewhere Over the Rainbow
  • Blust From the East
  • Angel(Footsteps)
  • Rollin & Tumblin
  • Dirty Mind
  • A Day in the Life

encore 1

  • Higher
  • Nessun Dorma

encore 2

  • How High the Moon
  • Caues We're Ended As Lovers