souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

また異動

1年でお払い箱である。組織内の異動なのであいつは仕事できないレッテルの視線がちと痛い。でもまあ、現に仕事していなかったから仕方ないのだけれど。


イキサツを書いておこう。


1年前、出向から僅か2年で戻された俺は、とてもラッキーだった。多分、大ボスが戻してくれたんだと思う。大ボスは俺に、新しい組織での新しい仕事をアサインした。それも、仕事のやり方を変えてもっと効率化することを期待して、だ。
新しい組織を任された俺の直ボスは、張り切って俺にこう言った。「自分の仕事は自分で見つけてくれ」。まぁ、何とも言えないコトバではあるよな。
俺はしかし、これをあまり性悪的には捉えなかった。拾ってもらった恩もあるし、俺自身ちょっと性急にコトを運びたくなかったし、何しろ直ボスと衝突する気にはならなかったのだ。
もちろんこの耳障りのいいコトバは、よくよく考えると放置プレーに近い。現実語に翻訳するなら「お題は自分で考えろ。リソースはアサインしないからそのつもりで。手足が欲しかったらベンダを上手く使え」なのだから。手足のないマネージャの地力など、タカが知れている。それに自慢じゃないが、この部署の業務経験やテクニカルスキルは全くない。人も殆ど知らない。そうこうするうちに大ボスが先に異動しちまった。思えばこれも、悲劇への突撃ラッパである。大企業と言えども「組織」が仕事をするわけではない。後は「当初の目的感」を忘れて惰力で進むのが常だ。
直ボスの立場で考えると、ルーティンで身動きのとれないマネージャ以外に、改革的で企画的な仕事をする「飛び道具」を持っておきたかったんだろうとは思う。アタマの良いお公家様だから。だけど、アウトプットに繋がるかどうか見えない未知数の俺にリソースを張り込む気になれなかった。無論ルーティン担当マネージャが豊富なリソースを手放す訳もなくその抵抗も大きかったのだろうが、結局は直ボスの胸ひとつ、いずれ同じである。この中途半端さがアダとなって、いたずらに時間が経ってしまった。
むろん俺も悪い。このままだと成果も出ずに検討がズルズル延びる臭いがプンプンしていたが、有効な手を打つことなくダラダラしちまったから。ひとつには、絶対に成果につなげてやる〜という熱いものが全く湧き上がってこなかったこと。田舎侍にリンチにあってから、何だかバカらしくなっちゃったんだな。もうひとつは、衝突を極度に嫌うタイプだった直ボスにいい顔しようと思っていたこと。
ま、何れも「手の込んだ言い訳」に過ぎない。そう。悪いのは俺だ。


という訳で、本当に仕事しなかった。
別にサボっていた訳ではないが、成果の出ないマネージャは仕事をしているとは言えない。
最後には「痺れを切らした」格好で、組織整備のタイミングに合わせて俺が人柱で出されることになった。もともとマネージャは過員だったらしい。
今となっては余談だしどーでもいいことだが、「マネージャ3/サブマネージャ3/担当2」という組織設計がそもそも歪(いびつ)だった。上述の如く組織ミッションもブレていたし。元の木阿弥とはこのことだ。たぶん直ボスもよい評価ではないのだろうな。
いずれにせよ「暴落株の損切り」である。


おかげで分かったこともヤマ程ある。書くとバカみたいにシンプルで当たり前のことだが、これを文字通り痛感した収穫は、とても大きい。カッコつけても仕方ないので、自戒を籠めて書いておく。

  • 俺一人仕事しようがしまいが、この組織はビクともしない。
  • 1年ぐらい仕事をせずとも、この会社は俺をクビにしない。
  • 俺は一人では何もできない。
  • 自分の中の情熱が冷めていると、何ごとも成就しない。
  • 目的より手段を先に据えたらダメ。
  • 成果を出すために部下を駒のように扱うことは、一見会社のタメのようだが、実は自分自身の評価を上げる手段に過ぎず、吐き気がするほど醜悪。パワーハラスメントは殆ど犯罪だ。人のフリ見て我がフリ直さなきゃ。

「嫌われないようにしよう」っていくら思っても嫌うヤツは嫌うし、芸風を変えるとバランスも崩れてロクなことにならない。少なくとも、手段を選り好みした上で成果に繋げることができる程、俺は有能でもないし器用でもないし人望もない。
そういうことだ。


多分この1年は、必要悪と言うか通過儀礼と言うか、そういうことだったんだろうと思う。少々足掻いたとしても同じ結果だったような気も、すごくするし。
今後のリーマン人生の糧にすればいいのだと割り切って、前向きさを失わないようにしたい。


そう。
どんな状況でも楽観的に事を捉えられるのが、俺の数少ないポイントのひとつなのだから。