souxouquit’s blog

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オバマにノーベル平和賞を授ける意味

いやぁ。驚いた。マイケルが死んだ時より、100倍驚いたよ。
後から訊けば、候補には過去最多の205の個人・団体が挙がっていたそうじゃないの。で、全くのダークホース=新米大統領に何の「功績」で授けるんだろう。不可解とはこのことだ。
こんな面白オカシイ論評も個人的には大好きだが、ここはそういうハナシではなくて。


この受賞は、過去/現在/未来の時間軸で捉えて3つの見方があるように思う。


過去:「悔い改めたアメリカ」を歓迎する
「世界がどんな混沌に向かおうと、自国の利益のためには戦争やってる方が得だもんね」という価値観で動いていたアメリカという国が、「チェンジ!」を歓迎して変わろうとしている。その「ブッシュのアンチテーゼ」としての「アメリカ」の象徴=オバマに授ける、ということ。
ま、オバマが主演というより、思いっきりヒールのブッシュが最優秀助演男優賞、という感じですね。


現在:高い理念のオバマを応援する
就任前後は絶大な支持率を誇っていた彼が、イザ理想を実現しようとするとステークホルダに邪魔され現実路線を採らざるを得なくなってきた。おかげで、現支持率は50%程度まで低迷している。
オバマよ、既得権益の亡者に負けずに理想を貫いてくれ、応援してるから。イラク問題はともかく、アフガンだってパレスチナだって北朝鮮だってあるしさ。そういうことに対処する際に、弱気にならずに世界平和の理念の実現に尽力してくれ。そういう意味だ。
ま、裏を返せば「応援」というより「牽制」の意味合いが強いのだけれどね。


未来:ノーベル財団は権威を取り戻すぞ
核を使った唯一の国の現役大統領が「核のない世界」って本気で言い出したんだから、ここはちょっと投資しとこうか。オバマだって転んでもただでは起きないだろうし、経済的に疲弊したアメリカが軍縮へ向かうのは、ま、かなり確からしいさ。この頃パッとしないノーベル平和賞だけれど、後の歴史が「先見性があった」と認めてくれるよきっと。
これはちょっと穿ち過ぎかもしれないけれども、現実的には結構当たっていると思うよ。


実は俺は、「核のない世界」が実現した後のパラダイムに、とても関心がある。
これまでの冷戦時のパワーバランスと違う軸が、あらゆる社会/産業に影響を及ぼす筈で、その「新しい秩序」の形成、シフトする世界規模のパラダイムに、とても興味があるのだけれど、それはまた別の機会に考えることにしよう。