souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

ウェブはバカと暇人のもの

高校の頃、こんな趣旨の論説文を読んだ。若しかしたら国語の試験問題だったかもしれない。
ちょっと、科学万能な風潮に対するアレルギー反応的な文章ではあるが、俺は「定量的な観点のないゼロ/イチ野郎には有効な批判だな」と強烈な印象をもった。何しろ、物覚えの悪いこの俺が未だに覚えているのだ。

「地球は球ですか?」
という問いに対し、我々は
「いいえ違います。地球は、赤道半径が極半径より長いみかんのような形をした『回転楕円体』です。もちろん地表面の凹凸もあるので、その点からも『完全な球体』とは言えません。」
と答えるのが正しい、と教えられる。
しかし、果たしてそうか。
仮に地球の「断面」を半径10cmの円で描いてみると、極半径と赤道半径の差は僅かに0.3mm程度。つまり「鉛筆で描かれた円周の中の『誤差』」に過ぎない。同様に、ヒマラヤの出っ張りもマリアナ海溝の凹みも、鉛筆の幅の中に収まってしまう。
つまり、ほとんどの場合「地球は球だ」と言っていい、ということだ。


ものごとには、「適度な正確さ」というものがある。
あまりにディテールに拘りすぎると、本質的な「正確さ」が霞んでしまう。
「学術的で極端な『正確さ』」をオールマイティに信頼するのは、慎むべきである。


で、この本である。


タイトルの過激さから想像されるよりは、ずっとマトモな本。
著者がリアリスティックなだけだ。
流行のweb2.0議論に浮かれて本質が見えなくなっている人にこそ読んでもらいたいが、そういう人は読まないんだろうな。


ちなみに表題は、「net社会を一度は見なよ」 のシャレである。