souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

恨みを買うという心の闇

どうにもやりきれない事件だ。
中大教授殺害:「食品大手辞め人生狂った」 再就職相談か
謎だらけだった事件の真相が、次第に明らかになってきた。報道によると、準備は周到かつ計画的だ。数ヶ月前から凶器を準備し、教授の講義スケジュールを予め調べ、現場を下見し、当日は30分トイレで待ち伏せしている。犯行は残虐そのもので、全身に40箇所以上の刺傷痕が残る。
そういったひとつひとつの事実が明らかになるたびに、俺の心は恐ろしいほど底冷えしてくる。


犯行のあったキャンパスで働いている友人が居るので話を訊いたのだけれど、郄窪統教授は「いくら訊いても悪い話が聞こえてこない人物だった」と言うんだ。


何回就職しても、コミュニケーションに問題があり、「自己都合」で数ヶ月で辞める。中には1ヶ月で辞めてしまったところもある。どう考えても、自分の境遇の責任は自分が「変わる」ことでしか改善できないのに、その「変化」の欲求が「外」に向かってしまう。「他責」でしか世界を捉えられない人生。逆恨み以外のなにものでもない犯行。。。


俺も実は、昔から、この手のマージナルな人たち*1を「引いて」しまう傾向がある。
20歳そこそこの頃、手も繋いだことのない女友達に「これから手首切るから迎えに来て」と言われた。当時彼女は博多に住んでいた。東京に住む貧乏学生の俺に、どうしてくれっていうんだよ。
4つほど前の職場で、誰からも相手にされなかった部下を目にかけてやったら、最後はパワハラだといって組合に駆け込まれた。俺も管理職に成り立てだったから、肩に力がはいっちゃってたんだな。旧帝大の大学院卒だって、使えないヤツは使えない。そう簡単に切り捨てればよかったんだ。


こういうヤツらって、「他責」でしか世界を捉えられないから、客観的に観たら世界中で一番大事にしなきゃいけないともだちも、大事にすることができない。
お子ちゃまだから、世の中は100%味方と100%敵の2色で単純に塗り固められている。自分の要求する像から少しでもそのともだちがずれると、その細かいところが許せない。だから最終的には、自分の都合で、ともだちを値踏みし、最後は着いて来れないと判るや否や、抹殺する。時には物理的に。時にはともだちの自由を奪うというやり方で。そりゃそうだ。そういうヤツは、世間を恨んで世間に仕返しをしようにも、他の連中は一切かかわりあいをもたないから、仕返しのしようがない。奇特なともだちだけが無残な被害者になってしまうんだ。


もう、本当にやりきれない。
マトモな人間に言わせると、これ以上の理不尽なことは、ない。
郄窪統さんの冥福をこころから祈る。


俺も、本当に気をつけなきゃ。
でも果たして、気をつけて気をつけきれるものなのだろうか。。。

 

*1:ちょっと調べてみると、昔「マージナル」と言っていた「神経症と精神病の中間」のことを最近は「ボーダーライン」と言うようですな。いずれにせよ、境界例、ないしはその発展例である境界性人格障害を指してここでは「マージナル」と表現しています。