souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

華氏451

★★★★☆ 素晴らしい また観たい
ブラッドベリ原作のディストピア。それを描くは、SF嫌いで有名なトリュフォー。テーマがテーマだけに(端的に言えば近未来の焚書の話だ)冒頭のキャストとスタッフ説明はナレーションのみ。ヒッチコックバリのサスペンスフルな演出が、21世紀の今も結構通用している。ま、惑星ソラリス同様、映像表現の古さや近未来のリアリティのなさに突っ込みドコロには事欠かないが、それを差し引いても普遍的なメッセージを持った力強く美しい作品である。
個人的には、僕、ブラッドベリの『火星年代記の台詞でニヤリ。
ニコラス・ローグ*1のカメラも見事。燃え行く本の美しさ、洗脳された人の虚ろさを印象的に捉えている。風に捲れるダリの画集には、正直、泣いた。


蛇足ながら、マイケルムーアの映画もここから来ているんだぜ。本が自然発火する温度をタイトルにするなんざぁ流石ブラッドベリなのである。

*1:ニコラスローグはこの後Mジャガーの「パフォーマンス」やDボウイの「地球に堕ちて来た男」を監督している