souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

巨匠ピカソ展@国立新美術館/サントリー美術館

俺はピカソが好きで、箱根彫刻の森美術館ピカソ館は5〜6回訪れているし、1985年の貧乏旅行中には、ピカソ美術館@バルセロナゲルニカ館(プラド美術館別館)@マドリッド、国立ピカソ美術館@パリをハシゴした。企画モノについても、これまでの日本に来た時にはほとんど欠かさず会いに行っている。

今回は、何でもパリ国立ピカソ美術館が大改修するのでコレクションを年間一度だけ外国に貸し出す“ワールドツアー”の3度目(マドリードアブダビに続く)、ということらしい。最近の2回(上記の*)はパリ国立ピカソ美術館のコレクションだったとは言え、約230点というのは企画モノの中では破格に大規模な回顧展であり、たっぷりお腹一杯ピカソを堪能するいい機会だった。


ご存知のとおり、青、ピンク、キュビズム新古典主義、シュルレアリズムとめまぐるしくそのスタイルを変貌していったこの作家は、ややもすると難解で近寄りがたい巨匠然としているのだけれど、俺はこの作家の本質は「絵筆で武装したエロ爺」と思っており、そう思うとどの作品も微笑ましく観ることができる。だってそうだろ、女性関係だってとっかえひっかえやりたい放題である。フェルナンド・オリヴィエ、エヴァ、オルガ、マリー・テレーズ、ドラ・マール、フランソワーズ・ジロー、ジャクリーヌ。列挙すると眩暈がする。でも各ミューズがそのときどきの作風に大きな影響を与えていたのは間違いない。だからピカソの芸術と性は切っても切れない。
数万点とも言われるピカソの作品数も、“眩暈”の一端を担っているかもしれない。多作な作家の内面を覗こうとするなら、その圧倒的な創作スピードに張り合って浴びるように鑑賞することも必要なんじゃないのか。こんな大規模な展覧会なのだから、ピカソザッピングにはもってこいだ。気に入った作品があれば、最後にゆっくりそれを眺めて愛でればいいのだ。月並みな表現ながら。


もう没後35年にもなるんだなぁ。
ピカソお爺ちゃんに何とか生前会って、お茶したかったなぁ。