souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

20世紀少年

ちょっと甘めだが、星4つ。
★★★★☆ 素晴らしい また観たい


浦沢直樹の漫画は、連載中から気になっていたんだ。タイトルからして、あの20th Century Boyだろ。ロック少年なら気にならない訳がない。

かなり原作漫画に忠実だといっても、そこは映画。決定的な違いは、音にある。(「絵が動き出しそうな」という表現は使い古されてきたが)「音が聞こえてきそうな」漫画に、どういう音をつけるか。マークボランのオリジナルはいいとして、劇中効果のロックな音たちをどう散りばめていくのか。特にエンディングタイトルバックの例のカレーの歌「ボブ・レノン」を実際に唐沢に歌わせるのは、大きな賭けだったに違いない。
その点、堤はあっさり成功している。この人どうも波長が合うと思っていたけれど、判ったよ。根がロッカーなんだな。あ、浦沢もそうだろうな。


それと、この映画。俺がメインターゲットだろう。息子たちが観ても分かんないんじゃなかろうか。昭和40年代にガキだった俺には、この漫画や映画の小ネタはいちいちツボに嵌る。当時大阪に住んでいた俺は万博に7〜8回は行ったかな。「人類の進歩と調和」を背伸びして謳歌するフリをしていた高度成長期末期の日本を、嫌でも感じさせられた「ど真ん中の世代」である。
40代後半のクリエイター達(浦沢も堤もそうだ)による、前世紀と、「前世紀から見た未来」の総括。そう。この映画が単なるノスタルジーに堕していないのは、前世紀から見た未来の総括をキチッとしているからなんだろう。
「俺たちが描いた『輝かしい未来』ってこんなものだったのか?」
ケンヂの叫びが今の若者にもササるとすれば、そのコトバなんだろうな。


やっぱり息子たちにも観せよう。*1

*1:というか、先日ネットで「大人買い」した原作漫画全24巻のおかげで、souxouquit家は今、空前の「20世紀」ブームなのである。既に。