souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

崖の上のポニョ

★★★★☆ 素晴らしい また観たい
トーリー自体は「人魚姫」である。いやもう実に他愛ない。だから「映画は『お話し』」な人には、この映画は駄目でしょうな。それに加え、地球に堕ちつつある月、古代魚の復活、ポニョの嫌う真っ黒なトンネル(俺にはツィゴイネルワイゼンの「釈迦堂の切り通し」シーンが重なった)、老人ケア施設の執拗な描写など、厭世観と死のイメージに溢れている割にそれらの包括的説明が一切ない。こんな宙ぶらりんな映画はサイテーと言うに違いない。
でも俺は、圧倒的な画の力、動きの素晴らしさに、やられてしまった。完全に。
キラキラ光る水面へ向かってどこまでも上昇していくクラゲの大群、地引網が舞い上げるゴミ、無数のポニョの妹たち、灰色の大津波に乗り進軍してくるポニョ。。。
もう堪らない。怒濤のアニメーションとはこのことである。


宮崎駿さんも、「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」程の過度な芸術性への偏りを見せず、リラックスして楽しめるエンタテイメントに仕上げてくれた。もののけ姫=サンの生きた森が舞台を海に変え、ネコバスの代わりにおもちゃの船で出発。「紅の豚」並みに大人も楽しめるファンタジー。
この映画が心底楽しめない人は。。。そうだなぁ、可愛そうかも。