souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

ヒト/モノ/金より大切な資源

経営資源とは、人材/物資/資金と言われる。最近は「情報」もそれに加えて言われる。しかしながら、俺はこれら3つ(4つ)より優位な経営資源があると思っている。
ブランドがそれである。
こんなことは誰でも思いつきそうだと思ったら、やっぱり「ブランドは人/物/金/情報に次ぐ第5の経営資源だ」なんて本も売れているらしい。あはは。


まあ、ブランドと言えば、老舗の(実は老舗には限らないが)「看板」、「コーポレート・イメージ」等どう言っても構わないが、つまりそれらを得るためには膨大な努力を要するが、一旦それを得られると*1新規参入者がいくら劣位の経営資源(人/物/金/情報)を短期的に投入しようとも市場の絶対的優位性は簡単には揺るがない、そういう切り札的経営資源だろうと思う。
つまり「消費」という極めてパーソナルな感情に根ざす行動を即すためには、ロイヤリティの高さが非常に有効、ということだ。


若干旧聞とはなるが、最近目を引いたのは「ルイ・ヴィトンが裁判勝訴、ブリトニーのビデオ差し止め」というCNNの記事である。


メディアへの露出「量」だけが問題なら、ブリトニーが勝手に宣伝してくれる、黙っても若者にアピールしていることは歓迎される筈*2。しかし問題は「量」ではなくて「質」だったのだ。
まあ、「質」と言っても2つあるのかな。
車のダッシュボード向けの製品は、無論ヴィトンにはない(だろうと思う。定かじゃないケド)。つまり「ヴィトンの偽ブランド品が出回っては困ります」という通関時没収と同程度の処置、ということがひとつ。これは軽い理由。
いまひとつの要素は、この方が大事なのだが、ブリトニーのキャラクターがヴィトンに及ぼす悪影響は無視できなかった、ということなのではなかろうか。俺はブリトニーファンでもアンチでもないが、彼女のイメージとヴィトンのブランドは、相容れないことは確かに明らかである。
ヴィトンは「裁判」という極端な手段に出て「見せしめ」しながら、同時に「ブリトニーというキャラとウチとは反対のイメージなんですよ」と世間に知らしめた感すらある。流石ヴィトン。災い転じて福にしてしまっている。
それ程までにして守りたかったブランドのイメージ、看板。非常にデリケートにメンテナンスしていかなければならないのだろう。


俺も馬鹿だ。
本体に居た頃には、この「ブランドを失う怖さ」で思考停止してしまう小役人どもが如何に多いか、ピンと来ていなかった。
新規ビジネスに踏み出す意思決定をすると確信していたし、最後の最後で翻意するリスクやらその場合のコンティンジェンシーに思いをこれっぽっちも馳せなかったのは、どうしようもない大馬鹿モノだ。


俺が戻るところは、きっと大企業ではないな。

 

*1:誤解のないよう書いておくが、ブランドを維持するためにはそのブランドを常に磨き革新する努力は必要不可欠であり、一旦築いたブランドは放ったらかしにしても長きに亘って有効、という訳では決してない。
そうした「手抜き」がブランドを一夜にして失墜させたことは、記憶に新しいトコロだ。
赤福しかり、船場吉兆しかり。

*2:広告宣伝費用は随分助かっちゃうかもしれないので、「金」という経営資源で測れば訴えることなどなかった筈でしょ、ということ。