souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

新月セッション@蕨ハニーフラッシュ

新月ファンサイトの管理人さんの新月オフをしましょうという呼びかけで、長年のファンなものだから、それに準主催者のZ氏も熱心に誘ってくれたので、初参加*1を決めましたのよ。


それにしても、何とも不思議な体験であった。


演ったのは2曲。白唇ではアコースティック2人+12弦というチョー豪華なギタァ隊に3声のコーラスでゴージャスに決めちまったし、発熱の街角は元気に出来て、それは楽しかったのだけれど。
何だか最初から俺浮いて居たんだよな。
俺はご覧のとおりTシャツ姿だけれども、他のヴォーカルさんたちは白装束や黒尽くめだった。
そして何と、セッション後半には新月本家のヴォーカル北山真がサプライズ乱入し発熱をはじめ何曲か歌う段になると、緊張のあまり指が動かなくなる楽器隊や涙流さんばかりに感激しているファンたちが続出し、ハニフラは一種異様な熱気に包まれた。
それを尻目に、そこまで感情移入できない俺が居た。そう、ちょうど花山彰が奏でるシンセの冷んやりとした手触りのように、俺はどこか醒めていた。


その醒めた感じは、北山氏と直接言葉を交わす時間になっても変わらなかった。
こんな不真面目で冷静なファンは、たぶんあの場には居なかったと思う。
みんな眼が行っちゃってたよぉ。


ところでその後10日程して驚愕のニュースが届けられた。
新月のオリジナルメンバーでありまさに「顔」であったヴォーカル北山真が「パーマネントな活動が難しい」とのことで脱退し、残り4人のメンバーでの活動継続を報じるニュースが新月公式サイトに掲載されたのだ。


ところが俺は、このニュースすら醒めた感覚で捉えていた。
あ、それもありかもな、と。


この日の北山氏は「かつての新月の看板スター」としてのオーラは発しておらず、かえってセッションを楽しむオヤジ共に囲まれ同化し仲間のように打ち解け、その場の音楽に身を委ねて楽しんでいる「職業人としての音楽家ではない顔」を俺たちに見せていた。きっとイっちゃっていたファンたちには見えなかっただろうけど、俺には見えたんだ。
きっと彼の中では、新月は終わったことであり人生の通過点なのだろう。今や彼は、何と「日本フリークライミング協会理事長」としての認知度の方が高い、そういう存在なのだ。


いずれにせよ、この日のセッションは清々しかった。
俺は四半世紀ほど前の渋谷のライブハウスから憑いていたモノを、良い意味で落とすことができたし、何よりあの場の雰囲気はすごく和やかで素晴らしかったのだ。


俺はどんな形であれ、新月の楽曲が世に生み落とされた事実と、そのことに関わった人たちが居たことを忘れない。


感謝だ。

 

*1:でも既にオフ会としては3回目、セッションとしても2回目のという歴史あるイベントだったのだ。