souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

ある送別会

俺が初めて管理職になってマネジメントを実践し始めた最初の2年間、この方にお世話になった。
この人は、猛烈なアグレッシブさと子供のような人懐っこさが違和感なく同居している不思議な人だった。細かいレベルでは「朝令暮改」も辞さないのだが、それでいてやることなすことに「芯」がとおっている。

  • 他の経営資源はReplaceable
    "人の情熱"こそ何にも変え難い=最も貴重なモノ
  • 30年と3ヶ月はあっという間だった
    皆さんも1時間1分1秒を大切に生きて下さい
  • 目標と情熱を共有したら大抵のことは成就できる
  • このサービスを待っている顧客が居ると思えば、どんなタフな相手でも交渉できるし絶対に妥協しないはずだよ

宝物のようなコトバ。それが確かな実績に裏付けられて説得力を持って迫ってくる。


入社した時彼は同期の連中を前にこうブチあげたそうだ。
俺はいつの日か社長になる。但し、人を蹴落としたり必要以上に上に媚び諂うことはせずに、会社から請われればのハナシだが。
果たして彼は社長には成れなかったが、清々しいモノを成し遂げた男にしか出来ない表情をして、日系のベンダに第二のサラリーマン人生を賭けることにしたのだ。


そう、それから就職斡旋のハナシ。
人事部と話した際、こちらから「押し込む」のではなく相手から「引き」があったのは最近稀なことだという。確かに彼は現役時代、俺の上司だった時期も含め、「給料3倍出すから来てくれないか」とヘッドハントされることがめずらしくなかった。それも世界中から、だ。


扱うマーケットもDNAに刷り込まれた根性もどこをとってもチョーどめすちっくなこの会社で、APAC現法社長を最後に退職する彼は、真の意味でグローバルな人材だった。彼の言葉を借りれば

ドメスティックな会社で俺はずっとグローバル志向でやってきた。技術専門がマイノリティだったのも幸いして、30年間勤め上げつつ見事にこの会社に「染まらずに」すんだんだ。

ということなのだ。


俺は、こんなセコい会社の中でこういう人に出会えたコトを、本当にしあわせに思う。