souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

公開ゲネプロ@NHKホール

木村カエラが忙しいのかサディスティック・ミカ・バンド自体が商魂逞しいのか判らんが、リハを公開して金取るんだと。
それに好んで行く酔狂は俺ぐらいだろうと思ったら、どっこい。
完売だって。
むしろカエラ居ない今日の方が、オールドファンには人気高かったりして?


で、行ってきた。
こんなに楽しいギグになるとは!
蓋を開けてみたら、カエラは万障繰り合わせて出てきたし、ビックリなスペシャル・ゲスト付きで、無茶苦茶お得なギグだった♪


前言撤回!に近い。が、ナマの感覚は全てに勝るのだ。
スタジオ盤ではプロデューサーやレコーディングエンジニアのマジックで多少誤魔化せても、ナマは誤魔化しが効かない。


改めて。カエラ上手い♪ ← いい意味でね。
伸び伸びと歌っている。バックに負けていない、否、負けるどころかバックを従える瞬間さえある。小娘と思いきや貫禄十分。実に堂々としたモンである。
やっぱりライブは彼女ぐらい上手くないと、聴きづらいよね。


ミカの声をナマで聴いたことないけどLive in Londonを聴くとちょっと勘弁して欲しいレベルだし、桐島かれんも(声の)線が細かったよなぁ。
振り返ってみると加藤和彦の好みの女って系列が判るんだけど、これまでは「ファッショナブル」加減を優先して人選していたんじゃなかろうか。「両方」は「ないものネダリ」だったから。ところが日本の女性ボーカリストもレベルが向上し、可愛いのは当たり前プラス勿論歌も上手いカエラ、ということに落ち着いたんじゃないか。つまり加藤和彦の要請/要求/欲望に漸く時代背景が追いついた、ということでさ。


小原礼のグルーヴ、幸宏のタイトなタイコ*1、高中のギター小僧っぷり、華のある「インテリ」な加藤和彦のステージングとバンマスとしての存在感。すべてをつぶさに観てきた。
黒船で殆ど泣きそうになって「もうお腹一杯」と一瞬思ったのが、終わった頃には寧ろ「この時間がもっと続いてくれたら」と思っている自分が不思議だったよ。どんたくのチャックの音に大笑いし、カエラの登場と共にナルキッソスのナンバーに酔い、ブギメドレーでは年甲斐もなく腰を振り、最後は塀まで飛んでいった。19曲2時間のステージは圧倒的な楽しさを振りまいて、颱風のように去った。
89年のNKベイでのギグは、バブルなお祭りの「仕掛け」あるいは「イベント」であって、音楽的にはピンとこなかった*2ものだ。今回は明らかに「音」が生き生きと自己主張している。バンドも「音」に集中し、「音」そのものに元気とエネルギーが漲っている、そういうギグだった。
奥田の飛び入りというオマケも、大袈裟に言えば「日本ロックの新旧大物揃い踏み」的出来事にも見え、興味深い。
先日のエントリーで「2007年の現在時代の空気が再びミカバンドの復活を周到にお膳立てした感がある」と書いたが、本当にそうなったな。


こりゃあ益々、ライブCDの作成/発売が待ち遠しい。
勿論、井筒さん監修の映画もね。


まあ唯一の不満は、パンフレットが¥4,200もすることだ。
プンプン。


セットリスト   * with 木村カエラ  # with 奥田民夫

  1. 墨絵の国へ(イントロ)
  2. 黒船組曲嘉永6年6月2日〜4日)
  3. 颱風歌
  4. どんたく
  5. 四季頌歌
  6. Big-Bang, Bang! (愛的相対性理論) *
  7. Tumbleweed *
  8. The Last Season *
  9. Sockernos
  10. King Fall
  11. In Deep Hurt
  12. NARKISSOS
  13. 高中ソロ(快傑シルバー・チャイルド〜帰ってきたヨッパライ〜よろしくどうぞ〜鉄腕アトム〜ポパイ〜ローハイド)
  14. ブギメドレー(サイクリング・ブギ〜ピクニック・ブギ〜ダンス・ハ・スンダ) *
  15. Sadistic Twist * #
  16. アリエヌ共和国 * #
  17. 塀までひとっとび *

   encore

  1. Low Life and High Heels *
  2. タイムマシンにおねがい * #


 

*1:ちょっとダンスハスンダ入ってるね。

*2:今思い出したが、アンコールで演る曲がなくてオープニングナンバーの“Boys and Girls”をもう一度演ったっけ。
このプロ集団にとってはありえないことだよな、良く考えれば。