souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

気になる再々結成

ミカバンドを聴きだした時には、もはやバンドは解散していた。1978年頃のハナシである。
俺は当時中学生。先輩のコピーバンドが文化祭で奏でる黒船*1を聴きすっかりファンになった俺は、ほんの数年遅れでオリジナルを聴けなかった悔しさをずっと抱えて生きてきた。ちょっと大袈裟か。その欲求不満は89年の再結成、つまりかれんバンドのライブに立ち会っても解消されずに、否ますます欲求不満が募り、今の今まで続いている。大袈裟だけど。


で、今回のNARKISSOSである。書き下ろし10曲に“タイムマシン2006”のボーナストラック付き。まぁ、普通の意味で言えば「大変な意欲作!」である。
きっと昨今のディジタルでスクウェアな音像処理に慣れて「ロックな音圧」や「混沌としたアナログの美」を体験したことない若い連中には、つまり「カエラつながり」でこのアルバムに辿り着いた連中には、十分なインパクトでしょうな。そりゃまそうだろうよ。このオヤジども、ただのオッサンではない、日本のロックを支えてきた筋金入りの猛者ですから(本人たちはおチャラケているんだけどね)ちょっと本気出せばこれぐらいのアルバムは作れると思いますよ。
何れにせよ、間違いなく2006年の「ベストロックアルバム」でしょう。


ところが、長年の贔屓の引き倒しからか、「満足! サイコー!!」と手放しで喜べない俺が居たりするんだよ。
うまく言えないんだが、何だかちょっと違うんだよなぁ。。。


そもそもミカバンドの魅力というのは、「スーパー凄腕バックのゴキゲンなビートに乗っけた下手糞ボーカルのアンマッチ」のそれであったからなぁ。
こういう言い方をすると身も蓋もないが、カエラ上手すぎるんだよ。それに実は真面目だろこの娘。音を聴くと生真面目さがイヤでも耳についちまうんだ。
考えてみると、“タイムマシン”を収録しちゃったから尚のこと「オリジナルとの差」が浮き彫りになっちゃったんだな。かといってCMタイアップのヒットシングルを収録しなけりゃアルバム売れないしなぁ。オヤジたちも多少は金に困っているのだろうしなぁ。


ともあれ、今回のライブはかなり期待している。「1日限りの再々結成ギグ」でカエラ嬢がどれだけ弾けられるか、その一点ですなぁ。
2007年の現在、時代の空気が再びミカバンドの復活を周到にお膳立てした感はあるので、あとはしっかりそれを受け止めるだけだ。

*1:ボリュームペダルを使わずに、小指をボリュームつまみに引っ掛けながらストラトで演奏していたっけ。