souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

All You Need Is LOVE

知らない方も居るかもしれないので、まずコトの背景を整理しておこうか。話題にしたいのは、“LOVE”といいう名の「ビートルズの新譜」である。


これは元々ラスベガスのミラージュで“Cirque du Soleil”がやっているショーサウンドトラックであり、「ビートルズのオリジナル・マスターテープから新たな実験的なミックスを作る」という「企画モノ」だった。その企画自体、生前のジョージ・ハリソンが積極的に進めていたものであり、ポール、リンゴ、ヨーコ、オリヴィア・ハリスンも了解済みだったという。ところが、どういう訳か最終的にEMIはビートルズの新譜として強力にプロモーションし、2006.11.20に発売された。これが事実である。


webでは、やれ「ジョンが生きていたら何と言うのか」だの「サー・ジョージ・マーティンと言えどもビートルズに対する『冒涜』は許されない」だのという物騒な意見も多々聞かれる。


でも、一聴して、とにかく、素晴らしい。
最初に立場を明確にしておくが、俺は“LOVE”のアプローチは「アリ」だと思う、絶対に。
そういう立場である。


何しろ、ポップカルチャーというものは、既成の枠組みの解体を以って、一部特権階級の玩具だった「権威塗れの文化」を「大衆」の手に引き戻したのだから、そもそもの成り立ちから「コラージュ」を避けて通れない運命にある。
72年、ファースト・アルバムの1曲目でRoxy MusicRe-Make/Re-Modelを歌ったのも、単なる偶然ではない。シュルレアリストたちが手術台の上のミシンと蝙蝠傘の出会いを賛美し、美術界(?)をぶっ壊したのもまた然りだ。
誤解を恐れず言えば、オリジナリティとは「作曲」という矮小な概念では図り得ない。「コラージュ」や「編集」の否定は、文化、特にポップカルチャーの自己蘇生力をも奪う自殺行為に他ならない、とさえ思う。


確かにさ。
スクリーンセーバーがDL出来る2曲って言うのが

  • Strawberry Fields Forever
  • While My Guitar Gently Weeps

なのよ。で、この2曲がアコースティックな別バージョンで、如何にも批判を避けられそうな「売り」になりそうな曲なので、そういうのを見ると
E○Iはショーバイがとっても上手
とは思うのだけどね*1


そういうショーバイとは無縁の境地で、存在する美しさ。
ビコーズのアカペラ。
TNKのリズムに乗せて歌われるウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー。
これまで聴こえなかったベースラインの微妙な生々しいタッチやらオブリガート


そういうことである。
21世紀になってもこんな美しさに出会えた俺はしあわせだ。



 

*1:でもさぁ、そんなこと言っているから東芝も資本抜いちゃったのさ。
やっぱり消費者をコケにしてCCCDなどとフザケたモノを売りつける「既得権益しがみつきレーベル」は淘汰されるのさ!