souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

U2 Vertigo tour @ Saitama Super Arena

俺は過去に2度、U2のコンサートへ行っている。
1989.11.26 Love Comes to Town tour w/B.B.King
最初は、BBキングをゲストに迎え、アメリカのアーシーな雰囲気たっぷりに作ったドキュメンタリーフィルム“Rattle and Hum”そのままのステージ。それまでストレートで欧州的とさえ言えたU2が、意外な一面で新境地を拓いて評判になった頃のライブである。
1993.12.9 ZOO TV tour
方や2度目の体験は、2年弱に亘る伝説の“ZOO TV tour”の、ほとんどフィナーレのステージ。光の洪水と、コトバからイメージが溢れ出す圧倒的なステージングに、言葉もなく強姦された思いだった。
どちらも、U2という変幻自在なバンドの曲がり角的エポックメイキング的ポイントのライブに立合えたことになる。しかし残念ながら、何れも最悪音響で有名な東京ドームだった。


今回は、22ヶ月に亘る“Vertigo”ツアーの最後から2番目のステージである。
バンドは、2004年の“Vertigo”で、ビックリの原点回帰を果たした。その意味でも意義深いだろう。
また、ハコはさいたまスーパーアリーナである。ドームとは雲泥の差である。
これだけの条件が揃えば、かなり期待できる♪でしょう。


果たして、全く期待に違わず、素晴らしいステージであった。
Bonoの声も良く出ていたし、The Edgeのソリッドなギターは、相変わらずため息が出るほど美しい。
新旧の名曲を散りばめたショー的盛り上げもしっかりだし、何しろオーディエンスがコアなファンばかりのようで、実に反応がいい。巨大なアリーナにもかかわらず、一体化した雰囲気は素晴らしい。
煌びやかなライティングと、じっくり聴かせるバラードのコントラスト。
どこを取っても、世界最高の「現役」ロックバンドの風格漂うステージだった。何年後かに「このステージはとってもU2らしかったな、彼らのキャリアのひとつの頂点だったな」と語り草になりそうな、印象的で感動的なステージだった。


Bonoが父親のことを歌った“Sometimes You Can't Make It on Your Own”では、感情が迸りすぎてアーティストとしては「危うい」状態に一瞬なったが、そのことも愛嬌に思えるほどの全体のクオリティは高かった。
寧ろ、“Mysterious Ways”で京都でナンパしてきた舞妓さんをステージに上げちゃったり、大阪で安藤忠雄の「光の教会」を観て感動したぜってMCしたり、オープニングで日の丸振っちゃったり、サービス精神に溢れる姿は非常に印象的であった。
片言の日本語もよく喋っていたし。


それにしてもU2って、面白いバンドだ。
ともすると「音楽業界の敵!」みたいな言われ方をされかねないアップルのiPodのスペシャルエディションとかいって協力しちゃうし。ツアーの写真はバンバンFlickrに上げちゃっているし。過去のすべてのツアーの記録から、ご丁寧にその日のブートレッグまでリンクを張っちゃったりして。ようつべのリンクもある。
要は、すべて開けっ広げなんである。ステージ写真も、だから、見放題である。
hello hello ola! i'm at the place called VERTIGO!
巨大なステージ
こういうオープンな立場は「俺たちは著作権なんてミミッちいことは言わないぜ、皆がアーティストを尊重すればそれで問題ないだろう?」と俺たちに迫っているような気すらする。
無骨なまで真面目に、徹底的にコミュニケーションの効用を楽観的に信じきる姿勢。このバンドの本質的強さは、こういう点に追うところも大きい。


SET LIST

  1. City of Blinding Lights
  2. Vertigo
  3. Elevation
  4. Out of Control
  5. I Still Haven't Found What I'm Looking for
  6. Beautiful Day
  7. Angel of Harlem
  8. The First Time
  9. Sometimes You Can't Make It on Your Own
  10. Bad
  11. Sunday Bloody Sunday
  12. Bullet the Blue Sky
  13. Miss Sarajevo
  14. Pride (In the Name of Love)
  15. Where The Streets Have No Name
  16. One

encores

  1. The Fly
  2. Mysterious Ways
  3. With or Without You
  4. The Saints Are Coming
  5. Window in the Skies
  6. Vertigo