souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

「視聴率男」の発想術

キューブリックゴダールが好きな8mm映画製作マニアが、如何にして“視聴率10割打者”と成りえたか。五味一男さんという方も、やっぱり壮絶でした。


目次にも印象的なコトバが並ぶ

  • 「ヒットさせよう」などと思ったら逆にヒットは生まれない
  • 日本でいちばん「普通の人」になる
  • 「100のレベルの自分」と「200のレベルの自分」
  • 前乗りマーケティング
  • 「スタンダード的要素」と「ファッション的要素」
  • コンセプトがあっていれば「当たり」は見つかる
  • 売れているものを受け入れる
  • ふり幅の大きい人間を目指す
  • 実現可能性は無視して考える
  • 発想に必要なのは「集中力」

先に読んだくらたまなぶ氏と共通する「ちゃんとふつうな」感覚。
これが凄い。

私は映画監督や作家と違って、テレビを使って自分自身の考え方などを表現しようと思ったことなど一度もない。私はテレビというサービス業のプロとして幅広い人びとに楽しんでもらおうと思っているだけだ。
多くの視聴者であるはずの普通の人たちが望むことを理解するということは、最大公約数的な「100のレベルの自分」である普通の人、1000万人という大衆を自分の中に住まわせ、そこに対して、どうだと問いかけマーケティングをするということである。
そのためには多くの人の意見を偏見なく聞くことだ。意外だと思われるかもしれないが、番組をつくっている私にはいわゆる特定のブレーンといわれる人たちはいない。今まで会った、ある意味すべての人がブレーンと考えている。
大ヒットや息の長い商品は、スタンダード的要素の割合が多い。スタンダード的要素の割合が多いヒットというのは、すでに世の中に「ありそうでないもの」を生み出す作業である。
以前に医者からも「集中力が異常に高い」と言われたことがあるが、どうも集中するとドーパミンがガンガン出てきて、頭と身体のバランスが崩れてしまうらしい。ともあれ、発想していく際に何よりも必要なのは「集中力」だ。自分の身体が壊れてしまうほどのレベルまで自分を追い込むことがどこまでできるか?

当たり前のことを実践し切る、ということの難しさ。