souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

KENSO@クラブチッタ

このバカテクバンドを目の当たりにしたのは、83.7.24、吉祥寺のシルバー・エレファントであった。その抜きん出たテクニックや音楽性をちょっと棚上げして乱暴に言えば、当時は何処にでもいるアマチュアバンドのひとつだった。何しろチャージが\1,200だったよ。
しかし、リーダーでg.の清水さんは、歯科医を続けながら30年以上もロックの衝動、スピリットを持ち続けて演奏している。スタジオアルバムも、寡作とはいえ8作を数える。
「来年50歳になりますけれど、このメンバーと一緒に演奏することが出来て、本当にしあわせです。皆さんも元気で。また会いましょう。」
こんなMCを聴いたら、ナミダが出てきた。


公演は、そんな周辺の事情は抜きにしても、音楽的に、あまりに素晴らしかった。
初代のドラマー、山本治彦氏の切れのあるドラミングこそそこにはなかったが、パワフルな4バス(!)踏みの小森啓資氏が新生KENSOのボトムをハードに支え、タイプの違うツインキーボードのリリカルな調べが神経症的リフに乗って展開する“KENSO節”とも言えるスタイルは健在であった。否、世界で通用する「現在進行形のロック」の音となって、健在どころか、力強く存在感を見せ付けていた。


バカテクで明るいプログレ
何てカッコいいんだろう。


セットリスト(* は新譜「うつろいゆくもの」から)

  1. イントロ
  2. 心の中の古代
  3. 願いかなえるこどもをつれていこう
  4. 美深
  5. 痛ましき晦冥 *
  6. あの頃モビーディックと *
  7. そこはまあそこはかとなく *
  8. 木霊の舞う情景 *
  9. シヅカへの扉 *
  10. 三つ縄6/8 *
  11. 風の中の菲林 *
  12. 暁に薬師が *
  13. GOS *
  14. Tjandi Bentar
  15. A Single Moment of Life *
  16. Echi dal Foro Romano
  17. Power of the Glory
  18. 麻酔 part2
  19. 空に光る
  20. Rhyme-stone in Cotswolds *

(アンコール)

  1. 月の位相2
  2. 月の位相1〜ドラムソロ
  3. 精武門


【おまけ】
会場で売ってた2000年のライブCD『謙遜愚素』が「清水さん直筆の諺盤限定仕様」で、帰宅して開封したら、こう書いてあった。

初め有らざるなし 克く終わり有る鮮し

中国、春秋時代の『詩経』からの出典で、「初めは誰でもするが、終わりまで成し遂げる者は少ない」ということらしい。
清水さんの5年ほど後輩にあたる俺には、深い、というか、正直堪える内容。
このところ、考えさせられるコトが多いなぁ。