souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

Bob James @BlueNoteTokyo

Bob Jamesと言えば、82年春、浪人中の身でありながら、一足早く大学生になっちまった高校の仲間と一緒に中野サンプラザで観て以来、実に24年振りな訳である。
連休の狭間でいろいろと段取りもあり忙しい中、何故突然このライブに行こうと思い立ったかというと、ひとえに音楽ライターの友人が熱心に薦めてくれたからである。曰く「素晴らしくて涙が出るわよ。何が何でもいらっしゃい。何なら私が席手配してあげるから。」
かくして、前の日の夜中にチケットを押さえて貰い、東京の最終ギグに滑り込み行くことになったのさ。


この人は昔から、マージナル、というか、周辺の音楽人だったように思うのである。ジャズの真ん中に居た感じではない。いい意味でのポップセンスに優れたアレンジャーだったからかも知れない。
デビューアルバムの「禿山の一夜」やセカンドの「アルルの女」あたりの「クラシック楽曲のジャズ的解釈」で評判になったし。当時のクロスオーバーという気恥ずかしい呼称も、この異種格闘技的な才能を表現するのには寧ろピッタリではないか。
今回の「Angels of Shanghai」との競演は、この異種格闘技的文脈で語るなら、「West meets East」ということにでもなろうか。CDを聴いた限りでは、期待の膨らむ出来。ただ、良くも悪くも纏まりの良いスタジオ版のテイストを、ライブでどこまで新鮮に裏切ってくれるか、そこが聴きドコロであった。


果たして、その音は。。。
素晴らしい!!!
ステージに愛が溢れている。

クラシックを半ば強引にフュージョン側に持ってきた若い頃のこなれなさ、計算ずくで「アレンジし倒す」嫌みさが跡形も無い。寧ろ、歩み寄り、子供や孫ほどの歳の差のある若き才能たちに敬意すら払い、大切にかつ厳しく対峙している。
アレンジ能力とか何とか、そんなことは問題にならない「円熟した人間の大らかな愛」にステージが満ち溢れている。客席が半分も埋っていない日曜の2ndステージではあったが、むしろそのアットホームさが、えもいわれぬ暖かい雰囲気を醸していた。ずっとずっとこのまま聴いていたい。演奏者だろうが観客だろうが、この空間を共有している人たちは、大きな愛に包まれていることを実感していた。みんながこんな心もちであったら、世の中は本当に平和だろうな。


昔Johnがこう歌ったことを思い出した♪

East is east and west is west
The twain shall meet
East is west and west is east
Let be complete

そう、西と東は、出会うことになっているのです。



追伸。
ステージから降りたネーザン・イーストが、俺にピックを投げてよこした。きっと、俺がステージの間じゅうずっと、彼の繊細なプレイを見ていたことに気づいていたんだろう。
これで、俺の「ステージのミュージシャンから投げられたピック貰い」暦は、目出度く2枚目、となった。
1枚目は無論、パッパラー河合先生である。