souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

ADIEMUS

今年最初のコンサート体験。オヤジロッカーはこういうモノも聴くのよ。
カール・ジェンキンスは、実はここ10年程気になるアーティストの一人だった。
ソフト・マシーンに在籍した英ジャズロック界の重鎮が、如何にして“21世紀型エスニックポップ”を志向するようになったか、興味があった。丁度サードアルバムがリリースされた98年頃からリアルタイムで追っかけていたんだけど、不幸なことに、過去数回の来日公演に行きそびれていた。勘違いクラシックおばちゃんがウロウロしてる“Bunkamura”というクラシック専門のハコへの違和感を抱きつつ、しかしワクワクしながら聴きにいった。体調は最悪だったんだけれどね。


サックス、リコーダー、尺八の笛隊(いずれもゲストプレーヤー)、パーカッショニスト(4人)、フィンランドアディエマス・シンガーズ(9人)、ウエスト・カザフスタン・フィルハーモニック・オーケストラ(ストリングスのみ、いっぱい)というバンド編成。プログラムの構成は、第1部:過去5枚のベストセレクション、第2部:新譜レクイエムの俳句の世界と旧譜の名曲を交互に織り交ぜ、アンコールで怒涛のフィナーレ、という流れであった。
過去に何度も来日公演しており、また、大の日本贔屓のカール・ジェンキンスとしては、当然の流れだったんだろう。仄暗いオーチャードホールのステージに浮かび上がった幽玄の世界に、俺は酔った。彼の今回のコンサートのテーマがそこにあったことも、間違いなかろう。


特筆すべき点。まず、女性コーラス。
オペラちっくなベルカントからケルトポルカ、ショップ、ジャズの要素まで、何でもござれの幅広さに加え、コーラスワークのえも言われぬ美しさ。聞き惚れてしまう、とはこのことだ。最大最高の楽器は人間の声そのもの、と、改めて目から鱗。
それに可愛いんだな。特に上手3人目の子の動きが、むっちゃチャーミング。音楽の楽しさを身体全体で表現している。ホント楽しい。こうでなくちゃ。


それと、リズム。
ドラムセットがあるわけではなくリズムを引っ張るプレーヤーが不在であったにも拘らず、一糸乱れぬあれ程のアンサンブルを聴かせるということは、全ての演奏者のリズム感がずば抜けている、ということに他ならない。やっぱ基本はリズム感だよなぁ。パーカッション隊はそれゆえ、色彩豊かに楽曲に華を添える役割であったが、これがまた良い♪ クラシックとジャズと欧州的フォークロアが同時に鳴っているアディエマス・ミュージックの核を成すのが、この、50種とも言われるパーカッションの多彩な響きによるものだと感心。無茶苦茶気持ちいい。


コンサートが終わる頃には、清々しい感動と満足感で、幸せいっぱいになっていた。こんなコンサートをいつか自分も演ってみたいね。ほら、目標は高く、さ。


指揮:カール・ジェンキンス
ボーカル:アディエマス・シンガーズ
ウエストカザフスタン・フィルハーモニック・オーケストラ
ゲスト/サックス:ナイジェル・ヒッチコック
ゲスト/リコーダー:太田光
ゲスト/尺八:藤原道山


セットリスト
01 Tintinnabulum
02 In Caelum Fero
03 Kayama
04 Hymn
05 Wooing of Etain
06 Beyond The Century
07 Palladio
08 Children of Dannu
09 Saint Declan's Drone
10 Adiemus
11 Dos A Dos

2部
12 Cu Chullain
13 The Snow of Yesterday
14 Dies Irae
15 From Deep in My Heart
16 Schwanda the Bagpiper
17 Now As a Spirit
18 Rondo
19 Having Seen the Moon
20 Song of the Spirit
21 Farewell
22 Cantus - Song of the Plain

アンコール
23 さくらさくら
24 Boogie Woogie Llanoogie