souxouquit’s blog

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安全性を揺るがす「構造問題」

1986年1月に起きたスペースシャトル「チャレンジャー号」の事故について、立花隆氏が粘り強い取材と鋭い視点で本質を抉っている。理系出身者にとっては懐かしいファインマン博士の名前も登場する、中々のドキュメンタリーである。
記憶に新しい「コロンビア号」の事故(2003.2)に関しては、俺も拙文でかつてぶつけ様のない怒り、と言うか絶望感を表現したのだけれど、立花氏は、「チャレンジャー号事故の原因究明を徹底させなかったことが、コロンビア号の事故をを引き起こしたと考えられる」と断じている。


この稀代のジャーナリストの凄いところは、このNASAの「構造問題」を姉歯/ヒューザー/木村建設/総研/検査機関などが複雑に絡んだ耐震強度偽装事件と関連付けて論じる切り口の鋭さにある。

同じ日本人でも、宇宙空間で地球を見て「天啓」を得た人もいれば、地球の表面で泥水の中をはいずりまわるようにして、下劣な責任のなすり合いをつづけて恥じない人々もいるということだ。
もうひとつ特筆しておくべきことは、この偽装事件をここまで明るみに出すことができたのは、インターネットの力だということである。実は、この事件の特ダネはネタのほとんどが、連日のように書き込みがある、ある女性のブログから発している。その情報ページ「きっこの日記」はこの事件のはじめから登場し、終始この事件の展開をリードしてきた。
それが本当かどうかは全く分からない。情報をどこから入手しているのかもよくわからない。これだけ大量の情報をバラまく理由もよくわからない。
わかることは、この事件をとことん表に出してやろうとする強い意志である。

良いことを言うよね。絶望的な状況下でも、少しでも前向きでありたいものだ。