souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

ジェフ・ベック

俺自身は、2000年や99年のジェニファーと一緒のライブや、89年の伝説の「嵐の有明コロシアム」を見逃していたのね。つまり、1986年の軽井沢*1以来の再会だった訳で、嫌でも期待が高まった訳なんだが...
この日の収穫の半分は、ds.のヴィニー・カリュータって人。*2スティング、古くはチック・コリアフランク・ザッパのバックでもならしたお人のようですけど、凄い。楽曲の「芯」が誰のおかげでとおっているか、ライブで見ると歴然とすることが多いが(昔、四人囃子を見た時にも、ギグを見て初めて「これは岡井大二さん(ドラム)のバンドだ!」と合点がいった)この人との出会いも、正に衝撃だった。いっぺんで虜よ。
ボーカルのジミー君は、こりゃぁ酷かったねぇ。声量、声の使い方、エンターティナーとしてのステージング、MC、服のセンス、どれをとっても、これだけ酷いプロのボーカリストは始めて。アメリカの片田舎のバーで土産廻りしている、アマチュアバンドの気のいいおっちゃんにしか見えない、と言うレベル。「俺、50歳になっても、60歳になっても絶対に歌い続けよう!こいつなら、いつの日か超えられそうじゃん!」と思っちゃったもんマジで。
ベースは、地味。キーボードは堅実だけど華がなく、印象に薄かったなぁ。
肝心のベックはというと、ギターのギミックに溺れ、「少人数でのアンサンブルのダイナミズム」というロックの持つ最強のイディオムを放棄した馬鹿者(と言うとギター小僧にストラトでぶん殴られるな。でもホント、このドラマーでなかったら崩壊していた曲、1つや2つじゃないぜ)という反面、一瞬のフレーズやトーンに込める情感はもはや人間離れしていて、その凄まじさに触れ嬉しさ半分。どこかのブログに「最高と最低が共存する内容だった」と書いてあったけど、その「ごった煮感」がベックの魅力そのものなのだろう。良くも悪くも、ギターをこれだけ無邪気に弾きまくる還暦過ぎのオヤジは彼だけ。それだけで人間国宝ものです。うんうん。深く理解。
そんな俺は、フィンガリングを食い入るように見つめるギター小僧どもを尻目に、肝を据えて「踊って」ました。楽しかった♪ ベックって、ある意味良質なダンス・ミュージックだなぁ。こんなに踊れるだなんて、これまた新鮮な発見だった。


各曲の印象など、ここにも詳しい(あとよろしくね→KWB)。
あと、このお方もテキカクに描写してらっしゃる。


セットリスト
2005年7月5日 東京国際フォーラム・ホールA
メンバー:Jeff Beck(g), Vinnie Colaiuta(ds), Jimmy Hall(vo), Pino Palladino(b), Jason Rebello(key)

  • Beck's Bolero
  • Stratus (Billy Cobham)
  • You Never Know
  • Cause We've Ended as Lovers
  • Rollin' and Tumblin'
  • Morning Dew
  • Behind the Veil
  • Two Rivers
  • Star Cycle
  • Big Block
  • Scatter Brain

  intermission

  • Earthquake (intro) 
  • Nadia
  • Angel
  • Led Boots
  • Diamond Dust
  • Hey Joe (Jimi Hendrix)
  • Manic Depression (Jimi Hendrix)
  • Goodbye Pork Pie Hat
  • Brush with the Blues
  • Blue Wind

  encore

*1:サンタナやスティーブ・ルカサーも来て、さながら「ギター小僧垂涎ギグ」の様相を呈していた、軽井沢プリンスホテル特設会場での野外ギグのこと。

*2:考えてみると、ベックはいいドラマーを常にチョイスしているよね。コージー・パウエルカーマイン・アピスナラダ・マイケル・ウォルデンサイモン・フィリップス、テリー・ボッジオ...こうやって並べてみると、溜息と涎が出るね。