souxouquit’s blog

オヤジロッカー souxouquit の蹴音映書網業泉食考♪

未曽有のテロから10年

10年前の今日、地下鉄でサリンがばら撒かれた。その日のことは、今でもハッキリと覚えている。


月曜だった。
その年は春分の日が火曜で、ちょうど「飛び石4連休の合間の日」に当たっていた。そんな日に打合せをスケジュールされて、渋々、大手町の打合せ先へ向かったのだった。


朝、TVでは「地下鉄で爆弾騒ぎ」と報じられていた。


午前中の打合せが終わり、職場へ戻ろうとしたが、昼の時点で未だ地下鉄が動いていない。仕方がないので、職場まで歩いて戻ることにした。銀座を抜けて、のんびりと丼飯屋で昼食をとった。


当然ながら、その時点で「薬物によるテロ」という情報は一切なかった。
何が起こったのか、俺も、打合せ先の同僚達も、道行く人々も、東京という都市自体が、根本的に未だ理解していなかった。


これは尋常ではない、初めてそう感じたのは、築地小学校の脇を通った時だった。児童が全員マスクをし、緊張した面持ちで集団下校しているのを目の当たりにしたのだ。


風景が、一変していた。

本願寺脇の通りにへたり込んで、救急隊員に手当てしてもらっている人たち。夥しい数のマスメディアの中継車。心配そうに取り囲む人垣。交通整理の警官。異様な独特の薬物臭。


そう、当時の職場は築地だったのだ。


その日、もし外で打合せがなかったら?
その日、もし休みなどとらずに通常通り出勤していたら?

全く他人事ではなかった。
現に、職場には、件の車両の隣に乗っていた人や、実際に被害にあって暫く聖路加病院に入院していた人もいたのだ。

     〜〜〜

10年の間に、この未曽有のテロを、東京は、日本は、咀嚼できたのだろうか。
麻原の狂気に、理性のメスを入れることに成功したのだろうか。

俺自身も不勉強だ。村上春樹のアンダーグラウンドを読んだぐらい。

この想いを風化させてはならない。